パンダマウスとは、ハツカネズミの一種で、白と黒の模様がパンダの様です。
手のひらに乗る程小さくて可愛い、パンダマウスを初めて見た時は、本当に愛くるしくて思わず飼いたくなってしまいますね。
この記事ではパンダマウスを飼う時の、注意点や臭い対策についてご紹介します。
パンダマウス
体重はわずか30g~50g、胴体が6cm、尻尾の長さが6cmと全長でも12cmぐらいしかなく、ハツカネズミよりも小さいです。
パンダマウスの寿命は1年半から3年で、価格は1200円~2700円が相場です。耳から首が黒色で、体は白色でお尻の方が黒色になってます。
穏やかな性格で人懐っこく、迷路の道筋を覚える程の学習能力と知能は高いです。
好奇心も旺盛で嚙むことがあるので要注意です。視力はあまり良くなく近眼ですが、視野は360度あり嗅覚や聴覚は優れてます。
飼育する時は、寒さに弱いので15度以上27度を保つ様にしましょう。寒い地域で飼う時は、ペットヒーターなどが必要です。
また毎日の掃除を怠ると、皮膚病などの病気になりやすいので気をつけましょう
飼育時に必要な物
パンダマウスを飼育するには下記の物が必要です。
ケージ
ケージはハムスター用のケージでもいいですが、パンダマウスは身体が小さく、頭がいいので、柵状金網のケージで飼育していると、すぐに脱走してしまう可能性があります。
アクリル製やガラス製の水槽でもいいですが、通気性が悪くケージ内が蒸れやすいので、夏場では高温になるデメリットがあります。
金網で飼育するなら、脱走できない十字になっている金網と、かじったり登ったりしないような対策が必要です。
床材
パンダマウスはトイレの場所を決めないので、糞尿をあちこちでします。
臭い対策として、新聞紙やウッドチップ、牧草の下にペットのトイレ砂を、ケージの中に敷きましょう。
ペットのトイレ砂は、ニオイ予防になりトイレ掃除も楽になります。
隠れ家
パンダマウスは狭い場所が好きなので、隠れ家があると落ち着きます。
市販の隠れ家でもいいのですが、排泄物で汚されてしまうので、手作りの隠れ家を用意して汚されても、使い捨てが出来るのがおすすめです。
トイレットペーパーの芯や牛乳パックで作り、1~2週間程度で使い捨てる様にしましょう。
回し車
回し車は適度な運動をすることによって、ストレスの解消にもなります。
パンダマウスは、ストレスが溜まってしまうと、脱走してしまう可能性があります。
パンダマウスは尻尾が長いので、巻き込まれない軸がないタイプがいいでしょう。
エサ入れ
木やプラスチックだと、かじってしまうので、陶器製の物を使うのがおすすめです。
エサ
なんでもたべますが、マウス用の混合フードかマウス用ペレットがいいでしょう。
キャベツやさつまいもなどの野菜も、バランスよく与えましょう。
給水用のボトル
低く設置できる給水用のボトルで、簡単に倒れない物がいいですね。
かじり木
パンダマウスは、歯がどんどん伸びるので、伸びすぎを予防する為に、かじり木が必要でこの木を齧る事により、歯が擦れて伸びない様になります。
またかじる行為は、歯の健康を保つだけでなく、ストレスの解消にも効果があります。
小枝タイプはかじりやすいのでおすすめです。
パンダマウスの臭い対策
パンダマウスはトイレを覚えないので、あちこち糞尿をするので、こまめに掃除しないと臭いで悩まされる事になります。
特に雄マウスはマーキングをするので、雌マウスよりも匂いが強いですが、適切な対策をすれば、マーキング自体も減らすことが出来ます。
臭い対策にはペットのトイレ砂置いた上に、新聞紙を細かく切り、切ったものをくしゃくしゃに揉んでもので床材を作ります。
紙や木製チップを床敷に使用すると、臭いが倍増しますので注意して下さいね。ケージの横には消臭剤を置いておきましょう。
またお酢はマウスのアンモニア臭を中和する効果があるので、給水ボトルに一滴だけ含ませて水と一緒に与えます。
パンダマウスは、自分の臭いがないと不安なので、ケージの掃除をする時は、臭いのついた物を少しだけ残しておけば、掃除後のマーキング量が大幅に減少します。
パンダマウスの繁殖
パンダマウスは「ハツカネズミ」の改良種なので繁殖力が強いマウスですから、2か月位のオスとメスをケースに入れると驚くほどの繁殖率で増えていきます。
一度に12匹も生むので、繁殖を望まないのであればペアではなく、単体飼育しましょう。
繁殖方法は、雄1匹と雌1匹が基本ですが、雄1匹に雌2~6匹の、一夫多妻制の方が繁殖しやすいです。
パンダマウスを1週間一緒にすると、性周期が4日に1回である為、種付けは確実に成功します。
1週間経ったら雄は元のケージに戻し、雌は1匹ごとに別けてケージに入れます。妊娠期間は約18日間なので、その間様子をみます。
鼠は繁殖率が高いので、一度にたくさんの子供を生みますが、自然界の掟である弱肉強食で、弱い子供は他の動物に狙われるので、子供を守る為に親が弱い子供を食べる子食いなどがみられます。
一度子食いをした雌は、その後も繰り返す為、繁殖には使えないので、繁殖に成功し1ヵ月から1ヵ月半経ったら、子供は親と離して飼育しましょう。
また飼い主が何度も巣を見たりすると、雌は危険を感じ子食いをする事もあるので、繁殖に成功したら、巣を覗くことは控えましょう。
子育て中の雌には高カロリーの餌を与えるようにします。パンダマウスは食欲旺盛なので、制限しないと食べすぎて肥満になってしまうので、餌の与えすぎに注意しましょう。